さて、今回は・・・、
「抱き枕の歴史と睡眠効果|竹婦人の由来や安心感・寝返りとの関係」
について解説します!

抱き枕を使ったことはありますか? 腕で抱えたり、脚を添えたりして眠る抱き枕。実は、抱き枕に似た道具はずっと昔から使われていました。
この記事では、竹や籐で編んだ「竹婦人」の歴史から、抱き枕を抱えたときの安心感、寝返りとの関係までをご紹介します。横向き寝での詳しい使い方とは少し視点を変え、抱き枕がどのように眠りに役立てられてきたのかを見ていきましょう。
この記事は過去に公開した記事を、内容を活かしながら読みやすく再編集したものです。掲載内容には公開当時の情報が含まれる場合があります。

抱き枕の歴史と由来
抱き枕の一種と考えられている道具が最初に使われたのは、中国と言われています。始まりの時期には紀元前という説や唐の時代という説があり、旧記事では少なくとも1100年以上前から使われていたと紹介されています。
その頃の道具は、現在よく見かける柔らかい抱き枕とは、素材も形も異なっていました。抱き枕の始まりと考えられているのは、「竹婦人(ちくふじん)」「抱き籠(だきかご)」「添寝籠(そいねかご)」などと呼ばれる、竹や籐で編んだ細長い筒型のかごです。
「抱いて眠る道具」という点は今の抱き枕と似ていますが、その目的を知ると、昔の暮らしと眠りの工夫が見えてきます。

竹婦人に見る、涼しく眠るための工夫
竹婦人は、竹や籐を編んだ隙間に風が通る構造をしています。布団や体が密着しすぎないように、これを抱いて眠ることで、暑い季節に涼しさを感じようとしていたようです。
現代の抱き枕を思い浮かべると、柔らかなものに腕を回す使い方が中心かもしれません。けれども竹婦人の場合は、風の通り道をつくり、暑い夜を少しでも心地よく過ごすという役割が大きかったと考えられます。
寝苦しい季節に、身近な素材を使って眠りやすさを工夫していたことが伝わってきますね。抱き枕の歴史は、単に枕の形の変化ではなく、眠る環境を整えようとする知恵の歴史でもあります。

抱き枕と安心感の関係
昔の抱き枕が清涼感を得るための道具だったのに対し、今の抱き枕には、抱えたときの心地よさや安心感を期待して使う一面もあります。
体を丸める「胎児姿勢」とは
私たちは生まれる前、お母さんのお腹の中で体を丸めた姿勢で過ごします。このような姿勢は「胎児姿勢」と呼ばれます。旧記事では、何かを抱きかかえるように体を丸める姿勢と、抱き枕を使ったときの安心感とのつながりが紹介されています。
抱えることで落ち着くことも
胸の前に抱き枕があると、腕を預ける場所ができ、体を無理なく丸めた姿勢を取りやすくなります。何かを抱えて眠ると落ち着く、と感じる方もいるでしょう。
ただし、安心感の得られ方や眠りやすさには個人差があります。抱き枕を使えば必ずぐっすり眠れるというわけではありません。自分が自然にくつろげるかどうかを大切にしましょう。

抱き枕と寝返りの関係
寝返りは、同じ姿勢が続くのを防ぐ動き
眠っている間、私たちは無意識に体の向きを変えています。旧記事では、寝返りの回数の目安として一日に20~30回と紹介されていますが、実際の回数は人によって異なります。
長時間同じ姿勢でいると、肩や腰など体の一部に圧力が集中しやすくなります。寝返りは、そうした偏りを変える自然な動きの一つです。
腕や脚の位置を変えられる
抱き枕を使うと、腕をかけ替えたり、脚を乗せたり、間に挟んだりと、体の向きに合わせて抱え方を変えられます。抱き枕は姿勢を固定するためのものではなく、体勢を変えながら心地よい位置を探すための補助として考えるとよいでしょう。
横向き寝では肩や腰に重さがかかりやすいため、抱き枕に腕や脚を預けると楽に感じる場合があります。ただし、無理に抱え込むと動きにくくなることもあるので、自然に寝返りができることも大切です。
こちらの記事では、横向きで眠るときの抱き枕の役割を、別の視点からご紹介しています。

快眠に役立てるワンポイント
抱き枕を取り入れる際は、まず胸の前で軽く抱え、腕や脚を置いたときに窮屈さがないか確かめてみましょう。決まった形に体を合わせるのではなく、自分が楽だと感じられる姿勢を優先します。
寝返りのたびに抱き直しにくい場合は、置き方を変えてみるのも一案です。暑い季節には、体に密着しすぎていないかにも目を向けると、昔の竹婦人が担っていた「寝苦しさを和らげる」という発想にもつながります。
寝苦しい時は抱き枕を使って、快眠に役立ててはいかがでしょうか。
まとめ
抱き枕に似た道具は、昔から人々の眠りを支えてきました。竹婦人のように暑さをやわらげるために使われたものもあれば、今の抱き枕のように、抱えたときの安心感や寝姿勢の心地よさを求めて使うものもあります。
眠るときに心地よい姿勢は人それぞれです。抱き枕も、無理なく気持ちよく使える範囲で取り入れてみてください。
